Railsでのオブジェクトのコピー
みなさんこんにちは。
意識高い系エンジニアの僕です。
先日Railsでモデルをコピーした時にどうなるかを色々聞かれたので、Railsでのオブジェクトのコピーについて少しまとめてみました。
対象バージョン
- Ruby 2.2.2
- Rails 4.2.3
Railsのdeep_dupメソッド
Rubyでオブジェクトをコピーする場合、Object#dup
やObject#clone
が使えますが、
dup
やclone
ではシャローコピー(浅いコピー)のため、オブジェクトの参照先までは
コピーされません。
オブジェクトの参照先までコピーする場合、RubyではMarshal.dump
とMarshal.load
を使うことで実現できますが、Railsでは*HashやArrayに関してはdeep_dup
メソッドが用意されてるので、
Marshalを使わなくてもディープコピーができます
[1] pry(main)> dog1 = { name: 'pochi', age: 10 } => {:name=>"pochi", :age=>10} [2] pry(main)> dog2 = dog1.deep_dup => {:name=>"pochi", :age=>10} [3] pry(main)> dog1[:name].object_id => 70164419145840 [4] pry(main)> dog2[:name].object_id => 70164454968820
ActiveRecordに対するdupとclone
ActiveRecordオブジェクトに対するdupとcloneは以下のようになります。
dup
- idはnilになる
- 新しいレコードになり、
new_record?
はtrue
となる - 保存しないと永続化しない
- 新規レコードなので保存をすると
before_save
,before_create
が呼ばれる - idがnilになるため、idをキーにした
has_many
のアソシエーションなどは外れる
clone
- idはコピー元と同じなる
- 既存レコードになり、
new_record?
はfalse
となる - 既存レコードなので保存をすると
before_save
,before_update
が呼ばれる - アソシエーションはそのまま維持される
- 複製元とはobject_idが違う別インスタンスですが、複製元の値を変更すると複製先の値も変わる(saveする前でも変わる)
レコードを複製する場合はdupを使う必要があります。
dup
はsave
をしないと永続化されませんが、save
をした場合にコールバックが呼ばれることによって想定外のことが起こらないように注意する必要はあると思います。
エンジニア
金子 将範 rubyist
新しいことや難しい課題に挑戦することにやりがいを感じ、安定やぬるい事は退屈だと感じます。 考えるより先に手が動く、肉体派エンジニアで座右の銘は諸行無常。 大事なのは感性、プログラミングにおいても感覚で理解し、感覚で書きます。
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