VMDK形式のままになっているVirtualBoxの仮想マシンイメージをVDI形式に変換したら速くなるのか
またしてもVirtualBoxネタです。前回の記事ではVMWareで使われているVMDK形式の仮想マシンイメージを、変換せずにそのままVirtualBoxに読み込ませました。とりあえず動かすだけならこれでいいんですが、なんとなく本来のVirtualBoxの形式と比べたらパフォーマンスが悪いんじゃないか? という気がします。
そこでVMDK形式だった仮想マシンイメージをVDI形式と、あとMicrosoftのVirtual PCで使われているVHD形式に変換してみて、ディスクの読み書きのパフォーマンスに差が出るのか調べてみました。
仮想マシンイメージの変換ですが、これはVirtualBoxに標準で用意されているコマンドを使えば簡単にできます。
※VirtualBoxに読み込まれている仮想マシンイメージであれば、VirtualBoxのメニューにある「仮想メディアマネージャー」でコピーの機能を使って形式の変換も含めてGUIで操作できます。
vboxmanage clonehd [VMDKの仮想マシンイメージのファイル名.vmdk] [変換後の仮想マシンイメージのファイル名.vdi] -format VDI
前回と同じ要領でディスクなしの仮想マシンを3つ用意して、それぞれにVDI、VMDK、VHDの仮想マシンイメージをディスクとして追加し、ディスクの読み書きをベンチマークソフト(Crystal Disk Mark)で計測してみます。
ちなみに今回の仮想マシンイメージはOSがWindows7(32bit)、IDE接続でメモリは512MB、VRAMは128MB、1CPUの構成で、VirtualBoxを動かしているホストPCのスペックはMid2013の13インチ MacBook Airで、1.3GHzのCore i5。8GBのメモリを載せていて、OSはYosemiteの最新版(10.10.2)です。MacBook AirなのでSSDですから、ディスクの読み書きのパフォーマンスはもともとかなり速いです。
そして次がVirtualBoxの標準形式であるVDIの結果。
…なにこれ、ほとんど変わらない。
4Kのランダムアクセスだと他の形式のほうが若干速かったりしてます。
実は結構な差がついて「やっぱり変換したほうがいいですね」みたいなことを書くつもりだったんですが、意外な結果。
今回は可変サイズのストレージにしてるので固定にしたら結果変わるかもしれないですが、この結果を見る限りではわざわざVDI形式に変換するメリットはなさそうです。
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約3年半にわたり君臨したランチェスター最年長の座を譲り、今はただの猫・鉄道・Perfume好きな不惑おじさん。好きなスタバオーダーはクワットロベンティノーホイップソイホワイトモカ。
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