カーネギー先生が教えてくれたこと(2)
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カーネギー先生が教えてくれたこと(2)

みなさんこんにちは。しょぼんです。

前回はランチェスター初(便宜上)の自社サービス開発に取り組む上で発生した問題点について書きました。そこで今回はどうやってその問題を解決したかお話しします。

社長から渡された本

もうこのブログのタイトルでわかると思いますが、D.カーネギー著「人を動かす」です。実はこの本、社長から渡されたのは今回が初めてではありません。3、4年前にも一度この本を勧められたことがあったのですがその時は特に困っていることもなかったので受け取った瞬間本棚に投げ込みました。しかし今回は熟読しましたので、一番参考になった人を動かす三原則についてご紹介いたします。

原則1 盗人にも五分の理を認める

例として歴史上の重大な犯罪者が何と言っていたか(信じられないことですが、自分は正しいと本気で思っていた)を引き合いに出し、どんな人でも自分なりの考えがあって行動しているので、相手のことを理解せず、むやみに批判や非難をするのはやめましょうとカーネギー先生は言っています。

・・・これは開発初期のころの自分にすごく思い当たる節がありました。過去の受託案件で自分自身に蓄積された知見を元にプロトタイプ開発をすすめていたのですが、その知見というものが自分以外のメンバーにはそもそもなかったりするんですね。なのに確認時に、こういうのって普通こうするべきでしょ?みたいなことをついつい言ってしまうため、開発メンバーからするとその「普通」ってそもそも何よ?という状態なわけです。なので、この認識のズレに気づいてからは、この機能をどうして作ろうと思ったのか、この機能は誰がいつ使うものなのかを事前にチーム全員に資料を使って説明するようにしました。

原則2 重要感を持たせる

人間はだれしも賞賛を求めるものだが、自分の欲求にとらわれてしまうと、どんな人間でも何かの点で自分自身より優れた長所があり、学ぶべきものを持っているということを忘れてしまい、正当な賞賛ができなくなってしまうとカーネギー先生は言っています。

これについては、仕事上のミスやその人の欠点と、長所や成果について自分のなかで別々に扱うようにしました。また、ビルドされたアプリを見るだけではみんなの普段の取り組みが把握しきれないので、Github上でのプルリクエストのやりとりなども見るようにして、より多くの成果に気づけるようにしました。実際にGithubを覗いてみると、そこではプロジェクトに関係なくメンバー同士指摘しあったりしてしているわけで、自分の観点だけで人を判断してはいけないと改めて思いました。

原則3 人の立場に身を置く

人を動かすために必要な事は、「強い欲求を起こさせることである」とカーネーギー先生は言っています。これ、実はほとんどの人が子供の頃に学んでいることなんですね。

有名なイソップ寓話の「北風と太陽」がまさにそうなんじゃないかと。

詳しい話は省略しますが、北風と太陽がどちらが旅人の服を先に脱がすことができるか力比べをするという話で、いくら北風が強風を浴びせても一切服を脱がすことができなかったが、太陽が旅人を照らしたところ暑くて服を脱いだ・・、という話です。

この話に含まれる原則3の要素は、旅人は自分で服が脱ぎたくなったから脱いだということです。

今現在、自分自身でプログラムを書く機会はかなり減ってしまっているため、メンバーの立場で考えることがなかなか難しくなっているのは事実なんですが、若い時にプログラムに熱中していた時のことを思い出して、どんな仕事内容ならテンションがあがって仕事をしていたかを考えてメンバー毎の仕事内容を考えるようにしています。
3つの原則でいうと、この3番目が一番難しいと感じています。自分の立場や欲求を発信する人や、ちゃんとむきあって耳を傾けないと何も言わない人など、それぞれ違いがあるからです。

最後に、カーネギー先生の教えにしたがうことで以前よりある程度感情をコントロールできるようになった状態の写真をアイキャッチ画像に設定してこの投稿の締めとさせていただきます。

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しょぼん
取締役 しょぼん syobon

最近エネルギーの90%を卓球に向けています。