自社アプリをつくる前に抑えておきたいアプリの特性
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自社アプリをつくる前に抑えておきたいアプリの特性

世の中ではアプリ、アプリと言われ、日々の生活では多くの人が自然とアプリを使いこなしているわけですが、いざ自社アプリをつくろうと思うと、アプリのことがよくわからないという方は多いのではないでしょうか。

実はアプリが得意なこと、苦手なこと、そして自社アプリを持つ際に理解しておかなければいけないポイントについてちゃんと整理されている資料が少ないように思えます。ということで今回は自社アプリをつくる上で担当者が知っておいたほうがいいポイントについて整理していきます。

まず普段の生活をイメージしてみましょう。

朝、目覚ましに起こされ、ニュース、天気予報、スケジュールをチェック、音楽を聴きながら電車にのり、電車の中ではチャットをしつつ、会社の最寄りの駅についたらスタバでコーヒーを買う。これ全てスマホとアプリでできちゃいますね。なんて便利なんでしょうか。本当にスマホ&アプリで生活が成り立っている感じがします。この利便性こそアプリのおおきな特徴です。

自社アプリを持つ際の利便性の提供とは、前回の要件定義の記事で書いた”顧客課題の解決”にほかなりません。ではこの利便性をもう少し掘り下げていきましょう。

アプリが提供している価値、利便性を4つに分類

この利便性ですが大きく4つに分類できます。

1. 手間の最小化
財布からお札や小銭を出さずに、お釣りをつけとることもなく、支払いができる、チケットや、レストランの予約ができる、いつでも、どこでも好きな音楽が聞ける、といった、今までやっていたステップを大幅に短縮してくれ、必要なときに必要なことを短いステップでできるようになるというわかりやすい利便性です。

2. コミュニケーションの効率化と多様化
もともと電話であり、それが、メール、チャット、SNSといった様々なコミュニケーション形態に対応しました。相手や状況によって適したコミュニケーション手段が選択できるようになり、リアルタイム、非同期といった、時間軸の違いや、1 11 対 多、多 対 多というコミュニケーションを取る人数の違い、音声、テキスト、スタンプ、動画といった表現の違いなど、アプリやその使い方によって様々なコミュニケーション形態をうみだしています。

3. 記憶の外部化
メモを取る、写真を取る、動画を取るといった自分に必要な情報の記録と、知らないことに出くわしたときにも、ググれば大概のことは見つけることができるという知識の外部化が実現されています。

4 . 情報通知
情報が爆発的に増え、記憶も外部化する流れなかで、必要な情報を必要なときに教えてくれるというのはとても便利な機能です。スケジュールの事前通知や雨降りアラーム、セールのお知らせなど、探さなくても教えてくれるという機能は、実はますます重要になっています。

アプリ3つのデメリット

アプリのデメリットを考える上で軸となるのはコストです。大きく3つのコストがあります。

1. ダウンロードと会員登録というユーザーにかかるコスト
最初にユーザーコストとしてダウンロードがあります。ダウンロード後は様々な利便性を享受できるわけですが、使い始める前にはダウンロードという一手間が必要になります。そのため、Appストアやgoogle playといったアプリストアでこのアプリを本当に手間をかけてダウンロードして、自分は利便性を享受できるのかを確認してからダウンロードするという行動を取ることになります。また、ダウンロードして、いざアプリを起動すると「利用のためには会員登録してください。」となるとせっかくダウンロードしてもらったのに、利用せずにそっと閉じて、アインストールされてしまうという自体になることもあります。

2. 開発にかかる時間と費用というコスト
アプリというライトな響きとは裏腹に開発コストが大げさにいうとWEB3倍かかります。
今やアプリといえば、iOSAndroidOSに対応するのが当たり前です。iOSAndroidは異なるOSなので、それぞれのOSに合わせたアプリを開発し、ストアにも別々に申請する必要があります。さらにはアプリだけでできることは実は少なく、サーバー側の開発もほとんどの場合必要です。

当然開発効率をあげて行く方法をランチェスターでも試行錯誤した結果EAPが出来上がっているので、今は3倍とはなりませんが、それでもWEBに比べれば圧倒的にコストが掛かるものであるという認識を持っていただいたほうがよいと思います。

3. OSバージョンアップ、改修にかかる運用コスト
最後に運用コストとして各OSのバージョンアップへの対応や追加機能の開発や機能改修といった運用コストがあげられます。スマホ自体はまだまだ進化の過程にあり、各OS1年に1回ほどメジャーバージョンアップがあり、ハードウェアのスペックも上がり続けています。これらに対応していくことは当然利便性を提供し続ける上では欠かせないものであり、支払わなければならないコストになってきます。

デメリットを排除しながら、いかに利便性を提供できるか

ここからは自社アプリをつくりたいと思っている企業様に対して、ランチェスターがEAPによって、どのようにアプリの利便性を活かして、デメリットを排除してきたのかという点をご紹介します。

まず、ダウンロードに関するコストに関しては現在も残念ながら排除できていないというのが現実です。ただし、様々なノウハウを蓄積しているので、ユーザーに対して、訴求力を高めていくためのご支援は可能です。ノウハウの一部は事例も交えてこちらでも、ご紹介しております。ダウンロード後の会員登録の手間についてはインストールするだけですぐに使えるアプリを機能的に実現しています。

利便性についてはEAPでご提供できているのはコミュニケーションと情報通知です。当然機能的な利便性の提供や記憶の外部化も提供は可能ですが、企業毎にそれぞれ提供したいものが異なることが多く、ランチェスターでも汎用化に至っていないというのが現実です。

コミュニケーション系の機能としてはニュース、おしらせ、バナーといったコミュニケーションの基本機能を標準で備えています。また、プッシュ通知やアプリ内ポップアップで通知を個別にすることも可能です。

最後に運用にかかるコストについてはEAPの標準機能はOSのアップデートに対して適時対応し続けています。ただし、カスタマイズが入ると残念ながら個別アップデートとなり、多少ですが、費用をいただくという対応になることもございます。また改修コストを最小化していくための取り組みとしてはアプリではなくクラウド側の最大活用という方法で開発と運用を効率化しています。

まとめ

このようにアプリの特性を理解した上で、ランチェスターではEAPを進化させながら日々クライアントのアプリ開発に携わっています。

これはあるお客さまがおっしゃっていた話をまた聞きしたのですが、「絶対に今回のアプリは失敗したくなかったので、頑張って開発会社をさがしました。」と。その結果として選んでいただけたのがランチェスターであったわけですが、当然そのアプリはMAUも着実に増え、売上にも大きく貢献しており、社内的な評価も非常に高くなっていると伺っています。

自分たちではアプリのことはよくわからないが、絶対に成功させたい、頼りになるパートナーを間違いなく選びたい、そんなときには、ぜひお声がけください

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たしろ
代表取締役 たしろ ta4ken

高校球児⇒バスプロ⇒エンジニアと自らの技術研鑽の日々から、組織と3人の子供達を育てる日々に。悩みはつきませんが、楽しくやってます。