アプリを使っている状況をGoogleAnalyticsによる分析に使う方法

アプリを使っている状況をGoogleAnalyticsによる分析に使う方法

【おことわり】
ここで紹介しているアプリ向けのGoogleAnalyticsはすでに終了しています。お役に立てずごめんなさい。


 

最近ちょっと肩に痛みを感じるも年齢的に四十肩なのか五十肩なのか判断に迷っている篠キチです。四捨五入でギリ四十肩です。

 

EAPの会員証機能がもたらす課題

弊社のサービス「EAP」には会員証機能というのがあります。

レジでアプリを出してバーコードを読み込んでもらうとポイントやマイルが貯まったりする機能で、MUJI passportやバロックジャパンリミテッド様のSHEL’TTER PASSが典型的な例ですが、これを実現したいということでお問い合わせいただくケースも多々あります。店頭で提示していただいてPOSレジで読み込むことで購買データ等と紐付けることも可能になり、マーケティング面からみても非常に高い導入効果が期待できます。

さて、僕はプランナーという立場であることもあって、アプリの企画や改善案を考えるときにGoogleAnalyticsなどを使って分析を行うことがよくあります。

この分析をするにあたって、実はこの会員証機能が意外とやっかいだったりします。

 

分断されるアプリ利用目的

この会員証機能があることによって、アプリを使うときの起動目的が大きく2つに分かれます

1.店頭で起動してアプリをレジに提示、すぐ終了する
2.店頭以外で起動しアプリ内のコンテンツを閲覧する

1.はレジ前でできるだけスムーズにお買い物を済ませたいという状況なので、アプリを起動してもコンテンツを見たりはしません。逆に2.はコンテンツ閲覧などが目的なので、滞在時間も長くなり消費するコンテンツも多くなります。

この2つを区別することなく分析してしまうと、滞在時間や閲覧ページ数の情報が本来のお客様の使い方の実態からかけ離れた数値になってしまい、利用状況を正確に把握することが難しくなってしまいます。

これを解決するにはどのような方法が考えられるでしょうか。

 

GoogleAnalyticsのカスタムディメンションを活用

GoogleAnalyticsにはカスタムディメンションという強力な機能が備わっています。これを利用するとアプリやWebからGoogleAnalyticsにデータを送信する際に情報を付加することで、標準にはない分析軸を増やす事が可能になります。

例えばカスタムディメンションにユーザーがログインしているかどうかの情報を入れておくと、ログインしているユーザーとそうでないユーザーを分けて分析することが簡単にできるようになります。

EAPには標準でいくつかのカスタムディメンション情報を組み込んでいるので、「どのPush通知を開いて起動したか」とか「ディープリンクでアプリを起動したときの起動元となったアプリ・Webサイトの情報」といった情報がGoogleAnalytics上での分析に活用できるようになっています。

実はアプリを店頭で起動したかどうか、といった情報もカスタムディメンションに入れているので、EAPで会員証機能を使う場合には店頭でアプリを開いたのかそうでないかをGoogleAnalytics上でおおよそ分析可能になっています。

 

GoogleAnalytics 意外と得意です

あまり表立って告知してませんが、弊社はGoogleAnalyticsを使ったアプリの分析がけっこう得意です。分析に活用できるように上記のようなカスタムディメンションやイベント計測を適切に設定するだけでなく、実際に分析してレポート作成する業務をお請けすることもあります。

また単に分析して数値報告をするだけでなく、それを元にしてアプリやWebサイトの改修や機能追加のご提案まで対応しますので、既に運用しているアプリの改善ポイントがわからないといったお悩みも気軽にご相談下さい。

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篠キチ
Planner 篠キチ shinokichi

約3年半にわたり君臨したランチェスター最年長の座を譲り、今はただの猫・鉄道・Perfume好きな不惑おじさん。好きなスタバオーダーはクワットロベンティノーホイップソイホワイトモカ。