GoogleデータスタジオでEAPのダッシュボード機能を作りました
【おことわり】
ここで紹介しているダッシュボード機能はアプリ向けのGoogleAnalytics終了に伴って、Googleデータスタジオでの提供ができなくなったので終了しています。この記事は役に立たなくなってしまったかもしれないのでごめんなさい。
ただ、現在はEAPで独自に収集したログデータをもとに同等のダッシュボード機能をご提供しています
EAPの特長の1つにGoogleAnalyticsを利用したアプリ計測が標準でついてくるというのがあります。
以前ブログにも書きましたが、結構凝った設定を標準で入れちゃってるので、GoogleAnalyticsに詳しい方であればアプリの分析を行うのに困ることはほとんどないんじゃないかと思います。もし不足があってもカスタマイズ対応可能なのがEAPのウリでもあり、自分で言うのもなんですがEAPはGA使いの人にオススメ度の高いソリューションだったりします。
ただ「GoogleAnalyticsに詳しい方」という条件がついてしまうのが難点で、実際にはそんな方がクライアントにたまたまいることは多くありません。
そのため詳しくない方向けに都度レポートを作成したり、個別の計測依頼に対応したりすることが多々あり、せっかくの分析機能をお客様側で十分に活かすことができないという今一つな状況が続いていました。
GoogleAnalyticsのマイレポート機能も試したことがあります。週次や月次でレポートをメール送信できたりするのは便利そうでしたが、GAの画面と大差ないレポートが生成される感じにとどまっていて、見やすさという面で物足りない印象が拭えませんでした。
また、ダッシュボード機能をイチから作り上げるのはコストもかかります。クライアント毎に必要な情報も異なってくるので、汎用性まで考えて設計するとなると結構な工数になってしまい、なかなかオリジナルのダッシュボード開発に踏み切るまでには至りませんでした。
無償化されたGoogleデータスタジオ
実は数年前から有償版のGoogleアナリティクスに入っていたGoogleデータスタジオの存在は認識していました。これを使えばダッシュボード作成やレポート業務が劇的にラクになる!(はず。たぶん。) ということは漠然と思っていましたが、有償版GAを使っているクライアントもあまりなく、調査もとくに行っていませんでした。
しかしそこはGoogleAnalyticsを無償で提供しちゃう太っ腹Google大先生。2016年になんとGoogleデータスタジオが無償化されました。これはもう調査するしかない! といきたいところですが、いやーもう少しドキュメントとか揃ってからのほうがラクじゃね? とか自分に言い訳しまくって何もしないうちに気がついたら2年くらい経ってました。これが光陰矢のごとしというやつか(違
そんな折り、Googleデータスタジオについて書かれた本が出版されることを知りました。僕が知る限り、おそらくGoogleデータスタジオに関する日本語で書かれた最初の本です。
さらに、この出版記念セミナーというのがあることも知り、そろそろ言い訳続けるのをやめて重い腰を上げることにしました(リアルに重い腰) EAP用のダッシュボード開発の必要性はどのみち感じていたので、何かヒントがつかめればくらいの軽い気持ちではありましたが。
ダッシュボードが秒速でできた!
そして実際に出版記念セミナーに参加してみたんですが、このセミナーの最初に「10分間ライブレポーティング」というハンズオンのセッションがあり、まず会社のGAのデータを使って実際にダッシュボード作成に取り組んでみました。
すると、想像よりはるかに簡単にダッシュボードができてしまいます。これには驚きました。
思わずセミナー中に作ったダッシュボードをその場で会社のチャットワークに共有しちゃってたくらいなので、僕自身相当興奮してたんじゃないかと思います。
1つテンプレートを作っておけば、データの連携先を変えるだけでカンタンにダッシュボードを複製できることもわかり、これはそのままEAPで使える! と直感しました。
EAPの標準機能化しました
というわけで、せっかくEAPに標準搭載しているGoogleAnalytics計測の機能を、詳しくない方にも見ていただけるように、ダッシュボード機能を標準でつけることにしました。秒速でできちゃったくらいなので、追加料金とかなく標準機能です。既にEAPをご利用いただいているクライアント様にも随時導入させていただきました。
EAPの管理画面を開くと、Googleデータスタジオを使ったダッシュボードがこんな感じで表示されるようになっています。
アプリを運営するにあたって、把握しておいていただきたい最小限の項目をピックアップしてダッシュボード化しています。月内の推移をグラフ化し、数値は昨月比がすぐにわかるように設定を入れています。
またMAU(Monthly Active Users) を強調して書いているのは、こちらのブログにも書いたとおりアプリを運営するパートナーとしてこの指標を共有していきたいという思いの表れでもあります。
ダッシュボード自体のカスタマイズは別途お請けしていて、アプリ上のお気に入り機能の登録状況を表示したり、アプリ経由のECでの売上額や販売アイテムがすぐにわかるように情報追加した事例も既にあります。
もちろんGoogleAnalyticsを使ってさらに深掘りした分析をしたり、それをもとに改修ポイントを見極めるといった、アプリの発展を支えるパートナーとしての業務も行っています。
単にアプリを作ってリリースするだけでなく、分析に必要なGoogleAnalyticsの実装も本気度バリバリ、さらにはこういった運営面を考えたサポートもどんどん充実していく。EAPというソリューションがどういったスタンスでアプリ開発というものを考え、我々ランチェスターがそれにどう向き合っているかということが少しでもわかっていただけたら、初老のおっさんがリアルに重い腰を上げて頑張った甲斐があったというものです。
約3年半にわたり君臨したランチェスター最年長の座を譲り、今はただの猫・鉄道・Perfume好きな不惑おじさん。好きなスタバオーダーはクワットロベンティノーホイップソイホワイトモカ。
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